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TRUE COLORS ~PURPLE~
第8章 “part-time lover”
気が付くと、隣で雅人が煙草を吸いながらウイスキーのグラスを傾けていた。
「気が付いたか?」
目を覚ました私に気付き、微笑みかける雅人。
もぞもぞと起き上がる私に、お前も呑むか?とウイスキーのグラスを差し出す。
「もっと強いのがいい。」
泣いて縋って甘えて乱れたのがちょっと恥ずかしくて、素っ気ない返事を返すと。
ベッドから出て、部屋に備え付けのバーカウンターに向かう雅人。
確か雅人は私より2つ上。
それでも鍛えて余分な肉もなく絞り込まれた体は20代後半のような美しさだ。
「まずは水一杯飲んでおけ。」
そう言ってペットボトルの水を投げて寄越す。
「あんだけ、よがって泣いたから喉痛めてるだろ?
そのまま強い酒あおったら、それこそもっと喉痛めるぞ?」
かぁ~っと顔に赤みがさしてくるのが分かる。
慌ててペットボトルの蓋を開けて水をあおる。
ゴッゴッと音を立て一気に水を半分ほど飲み干した頃、
ショットグラス2つとテキーラの瓶を持って戻って来た雅人と目が合う。
「レイは相変わらず美人だな。今日久し振りに店に来てくれた時、びっくりしたよ。」
「そ?」
ショットグラスを受け取り、テキーラを注いでもらう。
雅人のショットグラスに軽く当てて、一気にあおる。
「毎日がバタバタで、体にもガタ来てるわよ。」
「毎日がバタバタ、ね。
充実した日々を送ってるからレイはキレイなまんまなんだな。」
ショットグラスをちょっと上げて見せて自分も一気にあおる。
意外なことを言われ、目を丸くしていると。
「聞いてるよ。レイのお姫様の活躍。」
お互いの空になったショットグラスにテキーラを注いでいく。
「頑張ってたんだろ?」
またショットグラスをちょっと上げて見せて、あおる。
「頑張っても頑張ってもどうしようもないコトがあったりもしただろ。」
自分の手元のショットグラスを見つめる。
「それで、いいんだよ。」
ショットグラスが歪んで見えてくる。
「疲れたら、俺はここにいるから。また、おいで。」
涙がまたこぼれそうになったから、あわててショットグラスの中身をあおった。
「気が付いたか?」
目を覚ました私に気付き、微笑みかける雅人。
もぞもぞと起き上がる私に、お前も呑むか?とウイスキーのグラスを差し出す。
「もっと強いのがいい。」
泣いて縋って甘えて乱れたのがちょっと恥ずかしくて、素っ気ない返事を返すと。
ベッドから出て、部屋に備え付けのバーカウンターに向かう雅人。
確か雅人は私より2つ上。
それでも鍛えて余分な肉もなく絞り込まれた体は20代後半のような美しさだ。
「まずは水一杯飲んでおけ。」
そう言ってペットボトルの水を投げて寄越す。
「あんだけ、よがって泣いたから喉痛めてるだろ?
そのまま強い酒あおったら、それこそもっと喉痛めるぞ?」
かぁ~っと顔に赤みがさしてくるのが分かる。
慌ててペットボトルの蓋を開けて水をあおる。
ゴッゴッと音を立て一気に水を半分ほど飲み干した頃、
ショットグラス2つとテキーラの瓶を持って戻って来た雅人と目が合う。
「レイは相変わらず美人だな。今日久し振りに店に来てくれた時、びっくりしたよ。」
「そ?」
ショットグラスを受け取り、テキーラを注いでもらう。
雅人のショットグラスに軽く当てて、一気にあおる。
「毎日がバタバタで、体にもガタ来てるわよ。」
「毎日がバタバタ、ね。
充実した日々を送ってるからレイはキレイなまんまなんだな。」
ショットグラスをちょっと上げて見せて自分も一気にあおる。
意外なことを言われ、目を丸くしていると。
「聞いてるよ。レイのお姫様の活躍。」
お互いの空になったショットグラスにテキーラを注いでいく。
「頑張ってたんだろ?」
またショットグラスをちょっと上げて見せて、あおる。
「頑張っても頑張ってもどうしようもないコトがあったりもしただろ。」
自分の手元のショットグラスを見つめる。
「それで、いいんだよ。」
ショットグラスが歪んで見えてくる。
「疲れたら、俺はここにいるから。また、おいで。」
涙がまたこぼれそうになったから、あわててショットグラスの中身をあおった。