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第5章 治療生活

｢……ん、うあ……い、いく…………｣

｢いくの？ ……ふふ、早いね｣

体の中の血液が、ぐつぐつと音を立てて沸騰していくような感覚になる。

伊倉さんが蜜部にゆっくりと、指を沈めていく。


｢ん、んんん…………｣

いとも簡単に、指を飲み込む、わたしの下の口。


｢海の中はあったかいね｣


探るようにゆっくりと指を動かされて、掻き回されて……。

グチャグチャと卑猥な音が部屋に響く。

耳を塞ぎたくなるような気持ちと、その音にさらに快感をかき立たせられる。


｢ん！んあ、やめて……はぁ、あ……あっ、｣

喘ぐ声の大きさも、抑えることができない。
気持ちよさから逃れようと体を動かすも、伊倉さんが抑えて離さなかった。
よがるわたしの表情を楽しそうに見下ろす伊倉さんが、なんとも意地悪な目をしていた。

……それにまた、そそられる自分がいる。


｢気持ちいいんだね、海｣


伊倉さんがにっこりと口角を上げるのと同時に、肛門を押さえる力を強くする。


｢ん！……やめて……ん、いやっ……｣


気持ちよさに喘ぎながらも、足をばたつかせて抵抗しようとすると、伊倉さんが肛門から手を離し、わたしの上に覆い被さるように身を近づけた。
同時に、中を激しく掻き混ぜる。


耳元に伊倉さんの唇。

吐息がかかる。

｢海、嫌じゃないよね？ 嘘つかないんだよ。中、いつもよりちゃんと締め付けて｣

そっと囁かれるように責められて、ゾクゾクと首筋までもが性感帯になったようだった。
伊倉さんの体重をかけられた両足は、開いたまま、閉じることができない。


｢やめて……きもち……い……から……｣


｢んー？……やめないよ。病院でいけなくて、ムズムズしてたんでしょ｣


｢あ、んあ、あっ、あっ…………んん、はあ、ぁ｣


｢海。お願いして｣


｢ん……はぁはぁ……え……｣


｢ちゃんと、お願いして。どうしたいのか｣


いくかいかないか、イく寸前の快感が、すれすれで続いて、そろそろ苦しい。
伊倉さんはそのすれすれのところをわかって刺激を繰り返す。


早くいきたい…………。

荒い息を繰り返しながら、沸点ぎりぎりの体を持て余す。