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漏らしちゃったの?
第6章 経過観察


「伊倉さんは……わたしと付き合って、よかった?」


ソファに丸まって座って、聞こえないくらいの声で呟いた。


「よかったと思ってるよ。なんでそんなこときくの?」


隣に、伊倉さんが腰掛ける。温かい手が、背を撫でた。


「……すぐ漏らしちゃうし……治療が必要だし……手がかかるから」




「そう? 手がかかる彼女はかわいいけれど」



「え……?」



突然出た、かわいいという言葉に動揺してしまう。

目を瞬かせていると、今度は伊倉さんが、いたずらっぽい顔をする。





「それともなに? ……あ、そっか、治療以外で、触れてもらいたかったりする?」



ふ、……触れてもらいたくないと言ったら……嘘になる。
でも、声が出ない。


「海、その顔は図星かな?」


獲物をゆっくりと追い詰めるような、伊倉さんの表情は、こんな状況なのにすごくきれいだ。



伊倉さんが手にしていたコーヒーをテーブルに置いた。
おもむろに、わたしの頬に手を伸ばしてくる。




く、くる……!


そう思ってギュッと目をつむる。

伊倉さんはわたしの首筋を、色っぽい仕草で触れていく。



「わっ…………」



伊倉さんの目が、わたしを見据える。

薄い唇が少しだけ角度を付けて、にっこりと笑った。




「そうだなぁ……海の、下の方の弱いところはいっぱい知ってるけど……」





言いながら、わたしに伊倉さんが向き合う。
これから起こることに心臓が高鳴って、いつもの治療とは違う何かで、下腹部が疼いていく……。


ゆるゆるとわたしとの距離を詰めてくる伊倉さんに、後ずさる。



いつの間にか。ソファの上、伊倉さんの下に組み敷かれるような体制になってしまい、目を泳がせた。




「体の隅々までは……知らないなぁ」




今の伊倉さんは、捕食、という言葉がとても似合っている。
獲物に絡みついて、確実に締めてから食べようとする、蛇のようだ。




「こことかね」




伊倉さんがツンっと軽く触れたのは、胸の膨らみ、その頂点。




「んっ…………」




思わぬ刺激に嬌声が漏れる。



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