この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
漏らしちゃったの?
第6章 経過観察

……結論から言うと、朝までお通じは出なかった。
…………こんなに起きたくない朝は、いつぶりだろうか。
いつもより、15分早く目が覚めた。
ぴっちりと肩まで布団を被って、アラームがなるまでのあと15分をやり過ごす。
どうにかして、浣腸の運命から逃れることはできないんだろうかと、とにかく頭を巡らせ、お腹をマッサージするも、便意などあったものではない。
もう泣きたくなる。
伊倉さんが少しでも寝坊するように、心の中でとにかく祈ってみるも、規則正しい伊倉さんは、しっかりとアラーム音で目を覚ます。
「おはよう、海」
ぎゅっと目をつむって、伊倉さんに背を向けるように寝返りを打って、布団を頭まで被って。
ぶるぶる震えてみたら、伊倉さんが布団の上から頭を撫でた。
「寂しいなぁ。嫌われちゃった? 浣腸宣告したから?」
少しだけ優しい声の伊倉さん。
「でもねぇ、やんなきゃダメなんだよ、海。わかるよね?」
小さい子どもを諭すように声をかける。
「さて、どっちがいいのかな。今するか、病院でするか」
どっちも嫌だ。どっちだって恥ずかしいしつらいし……。
でも、伊倉さんと嶋池先生の2人に抑えられてやるよりは、いまの方がマシなのか……もしれない。
「いま……」
震えながら、声を振り絞る。
「うん。よく言ったね。じゃあ準備するから海はズボンとオムツ、脱ごうか」
やっぱり嫌だ。
そう思って、頭をぶんぶん振る。
「こら、海。自分で脱げないなら脱がせようかな」
それも嫌だ。
勢いよく布団を剥がされてしまう。
ごねても拒否しても、伊倉さんは淡々と準備を進める。
ぷるぷると震えながらズボンを脱ぐと、伊倉さんの方はもう準備ができたみたいだった。
わたしの足元には、おしりふきと替えのオムツと、タオルと……それから、浣腸が置かれている。
「海、横向きになって寝てくれる?」
またも、伊倉さんに背を向けるように横になる。
背後を取られるのはとても怖い。
「じゃあ、オムツちょっとずらすね」
そう言うと、おしりの下までしっかりオムツが下げられて、お尻が顕になる。無意識に力が入って、穴を引き締めてしまっていた。

