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漏らしちゃったの?
第7章 お仕置と。

そうして、2週間後……。
「こんにちは、青凪さん」
キラキラと笑顔で迎えられ、反射的にわたしの笑顔は引きつる。
もうそうなるようにできているのだ。嶋池先生は、わたしの天敵だ。
「そんな顔しないで、週一回の診察にならなかっただけマシでしょう」
朗らかにそんなことを言いながらカルテをめくるものだから、わたしの引きつった笑顔が消えていった。
「えーっと……家でお通じは出てきたかな?」
前回処方された浣腸を使って出してきたことを思い出して、俯く。
小さな声で、「……はい」とだけ、応えた。
伊倉さんは今回も手厳しく、診察まで2週間の間、毎日排便があったか確認してきたし、結局、診察前に出てないのがバレてしまった始末である。
今回は四つん這いになって、浣腸をされるようなことを免れたが……。
死ぬほど恥ずかしい思いをしたのは、変わらない。
「うん、じゃあ診察に移っていくんだけど、その前に……」
嶋池先生がペンを置いてわたしに膝詰めで向き合う。
まっすぐにこちらを見つめて、改まったようなんだけど真剣な表情が気になった。変に、胸が鳴った。
嫌な予感、だったのだと思う。
「僕は泌尿器科なんだけど……一応、婦人科の先生も治療のチームに加わってもらおうと思って」
嶋池先生の後ろ、カーテンが開いて、1人の男性医師が顔をのぞかせる。
……端正に整った、きれいすぎるその顔に、戸惑いを隠せない。

