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漏らしちゃったの?
第7章 お仕置と。
「痛み具合からして、子宮頸部。……今日、1人できた?」

阿久津先生が、嶋池先生に尋ねる。

「いや、彼氏と……、あ、言うの忘れてたけど、その彼は伊倉だよ」

嶋池先生が、少しニヤリとしたのが、雰囲気で分かった。

「……! 伊倉か!! よりにもよって、伊倉の彼女か……」

なぜか阿久津先生の声に、少し同情の色が混ざる。


……ってか、阿久津先生も、伊倉さんのこと知ってるってこと?


そこで阿久津先生は、内診台に乗るわたしに声をかけた。

「青凪さん、いまから腹部の痛みの原因を治療していきます。ただ、どうしても痛いと思うから、伊倉をここに呼ぶ。」

……どうしても痛いってなに?!?!

すでに涙目になるわたしに、嶋池先生が声をかける。

「すぐに終わらせるから、一緒に頑張ろう。……伊倉呼んでくる」

そう言って、わたしには有無も言わさず、嶋池先生は伊倉さんを呼んできた。

伊倉さんは、わたしの頭側からひょっこりと現れる。
カーテンの向こう……足側には、嶋池先生と阿久津先生。


「伊倉、久しぶり」

「久しぶり、阿久津。こんなところで再会するとは」

伊倉さんが朗らかに笑う。

「彼女、青凪さんの状態なんだが、月経の痛みも強いけど、月経後にも不正出血がある。おそらく子宮頸部から」

「……陰核と内部を刺激して、血塊を出す感じだね?」

「話が早いな」

え、なになに?? なにするの?!

「海、痛かったら俺の手握りつぶしてもいいから、ちゃんとつかまっててくれる?」

と言いつつ、伊倉さんはわたしの両手をバンザイするように繋いで、頭の上に固定した。

嶋池先生と阿久津先生は、カーテンの向こう側で、何やら器具を手にしたようだ。

……手袋をはめ替え、カチャカチャと器具の音が鳴り響く。

あまりの緊張から、伊倉さんに助けを求めるが、

「すぐ終わるよ」

と笑顔でかわされる。



「じゃあ、始める。痛いけど、我慢してな」



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