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蒼い春
第7章 ほんとうの春
挙式が近づいたある日、
幸久先生からお願い事をされてしまった。
「奈央ちゃん、3者面談があるんだけどね…
うちのクラスの生徒で
親御さんと
うまく意思疎通のできない生徒がいるんだ。
その生徒がいうには
奈央先生が同席してくれたら
落ち着いて面談に出席できるというんだよ…」
「私でよければ…」
そんな生徒がいたかしらと思いながらも
お世話になっている幸久先生のお願いを
断れるはずなどなかった。
面談の当日、幸久先生と2人で教室で、
その生徒親子がやってくるのを待っていた。