この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蒼い春
第1章 ロストバージン
女の子は子供部屋の暗闇の中で
息を潜めていた。
襖の向こう側から
母の甘い喘ぎ声が聞こえてくる。
もうすぐ父になるという男の囁きも
微かに聞こえてくる。
男がなにか冗談を言ったのだろう、
母がクスクスと笑い
「やだぁ~・・・」と甘えた声で笑った。
このような時間を過ごすようになって
すでに2ヶ月が経過しようとしていた…
女の子は
もうすぐ中学に進学する年齢だったので、
男と女が愛し合うという事に気付いていた。
母は母なりに
娘に自分の痴態を見せたくないのだろうと理解し、
少女は自分の部屋でわざとらしい寝息を立てて
熟睡していることをアピールしていた。