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蒼い春
第1章 ロストバージン

女の子は子供部屋の暗闇の中で
息を潜めていた。

襖の向こう側から
母の甘い喘ぎ声が聞こえてくる。

もうすぐ父になるという男の囁きも
微かに聞こえてくる。


男がなにか冗談を言ったのだろう、

母がクスクスと笑い
「やだぁ~・・・」と甘えた声で笑った。

このような時間を過ごすようになって
すでに2ヶ月が経過しようとしていた…



女の子は
もうすぐ中学に進学する年齢だったので、
男と女が愛し合うという事に気付いていた。

母は母なりに
娘に自分の痴態を見せたくないのだろうと理解し、
少女は自分の部屋でわざとらしい寝息を立てて
熟睡していることをアピールしていた。

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