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保険外交員の営業痴態
第11章 ドライバー 白山広大

『男の白い汁って…』

考えられるのは精液しかないじゃないか!

白山さんは慌てて身を引いた。
肩に頭を乗せていたものだから
城崎さんはおもいっきりシートに頭をぶつけた。

「やだ~っ…痛っ~いぃぃ」

城崎さんは大袈裟に頭を撫でた。

「あ!すいません!大丈夫ですか?」

白山さんは「頭のどの辺を打ちましたか?」と
介抱しようと身を乗り出した。

「嘘ですよ、大丈夫です」

城崎さんは妖しく笑うと
頭を覗き込む白山さんの首に腕を回して
「捕まえた~」と無邪気に笑った。

自然と互いに見つめ合う至近距離に顔が近づく。

「ね…思い出づくりしよ?」

最後に気持ちいい思い出を作りたいの
そう言うと城崎さんは静かに目を閉じた。

どこからどう考えても
これはキスをおねだりしているに違いない。

「ごくっ…」

思わず白山さんは生唾を飲み込んだ。

『ダメだ。ダメ、ダメ!
恋愛感情もないのにキスだなんて…』

頭ではいけないと思いながら
熟女のいい匂いに負けて
白山さんは城崎さんの唇を奪った。

「嬉しい…
私を女として見てくれてるのね」

妖艶という文字がぴったり似合う女だ。

キスを交わしてしまうと
もう止まらなくなった。

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