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保険外交員の営業痴態
第12章 実家にて…

真由美はバスの座席にもたれながら
尻の穴に力を込めて
膣内に残るザーメンを絞り出した。

ティッシュにトロトロと
生臭い男の名残りが流れ落ちてゆく。

白山と同じ車内の空気を吸うのが気持ち悪くて
真由美は「ご契約、ありがとうございました」と
捨て台詞を残してバスを降りた。

「復路の出発まで時間があるから送っていくよ」

バスを降りた真由美の背後から
運転手の白山が未練がましく声をかけた。

「うちの実家は狭い路地の奥だから
バスは入ってこれないからいいわ」

もう、あんたとは金輪際おさらばよ
そう思いながら
まだ背後から何かを喚いてる白山を置いて
真由美は電車の駅舎に向かった。

早朝とはいえ
電車は通勤の人たちでかなり混んでいた。

都会のラッシュほどではないけれど
それでも密度はかなりのものだ。

足元に置いた大きなトランクが邪魔になるのだろう
聞こえよがしに真由美の四方八方から
「うぉっほん!」と大きな咳払いで
真由美を非難してくる。

電車が揺れる度に
人混みに挟まれたスカートが
ぐいぐいと引っ張られる。

その度に
真由美はスカートの裾を引っ張って元に戻すのだが
ふと、スカートは誰かの手によって
引っ張られているのだと気づいた。

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