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保険外交員の営業痴態
第16章 愛を抱きしめて
秘書の女性との秘め事が終わってから
しばらくは霧島さまの帰宅を待ち続けたのだが
残念なことに仕事上の付き合いで
今夜は帰れそうもないという連絡が
秘書の彼女の元へ届いた。
「ごめんなさいね…長々と引き留めてしまって」
秘書の彼女は真由美に
しきりにごめんなさいと詫びた。
「いえ、いいんです
どうせ大学はまだお休みですし
これといってする事もありませんから」
「でも、申し訳ないわ
引き留めたせめてものお詫びに
私、あなたの保険に入ってあげる」
どうやら真由美が霧島狙いではないとわかって
二人は一気に打ち解けていた。
「ほんとうですか?
わあ~、嬉しいです」
でも、年始の挨拶だけと思っていたので
真由美は仕事用の鞄を持ってきていない。
「申込書、ここに郵送してよ
大丈夫、絶対に加入しますから」
「郵送だなんて…後日、必ず持参しますわ」
そうした方が、またあなたに会えますもの
真由美はそう言って
甘えるように彼女に抱きついた。
「うふ…そうね、
そうしたらまた愛し合えるわよね」
帰り際、二人は熱いキスを交わした。
レズビアンなんてと
目くじらを立てる方もいますが
気持ち良くなることに
男も女も関係ないわと
真由美は同性愛の偏見を捨てた。