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第16章 愛を抱きしめて

同時に逝けた…

こんなにも体の相性も心の相性もバッチリなのに
おにいちゃんとは許されない関係…

真由美の瞳から自然と涙が溢れた。

『イヤだ…離れたくない！
一生、一緒にいたい！』

進一のペニスが萎んでゆく。
でもキツく締め付けるおまんこで
萎えたペニスは出ていかない。

「真由美…」

進一が真由美にキスをしようとした。
だけども真由美は顔を背けてそれを拒んだ。

進一は真由美の頬に手を添えて
顔を真正面に向けさせると
逃がさないぞとばかりに唇を重ねた。

「真由美…結婚しよう…」

キスを終えると真由美の耳元に口を寄せて
進一はそのように囁いた。

真由美は進一の言葉の意味がわからずに
呆然とした。

この人、何を言ってるの？
結婚？
日本では重婚は犯罪なのよ。


「俺さ…フラれたんだよね」

「はあ？」

でもさ、彼女のお腹の中には赤ん坊が…

「嘘だったんだよ…
俺が下ろしてほしいと言い出すと思って
金をせしめるつもりだったんだ」

「そんな…酷い…」

授かり婚するんだって
恥じらいながらも嬉しそうに話してた時の
進一の顔を思い出した。

産まれる子供のためにって
生命保険にさえ加入したのに…