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保険外交員の営業痴態
第4章 求め合う体
「今日は…排卵日か?…」
天野の言葉に
真由美は必死で排卵日の計算を
頭の中でやってみた。
違う。排卵日じゃない。
でも・・・・近い・・・。
もしかすると妊娠しちゃうかもしれない。
「あのさあ…」
天野がポツリと話し出した。
「こんな状況で、
こんな場所で言うのもなんだけど」
何を言いたいのだろう?
「俺さあ、ちゃんと責任とるから。
真由美につらい思いはさせないから」
真由美をやさしく抱き寄せ、唇を重ねた。
永いキスのあとで男が言った。
俺と人生の契約してみない?
幸せにするよ。結婚しよう。
『はあ?
こいつ、何を言ってるの?
もしもの時は責任を取ってもらうけど
それがどうしてプロポーズになるわけ?』
狼狽して流した涙が
あっという間に乾いた。
そしてショーツを履きながら
「店長、ご満足されたようですので
これでオプションは終了させてもらいます」
思いきってプロポーズしたのに
それを無視されて
天野はポカンとした表情でショックを受けていた。
着衣を済ますと
「私、次の予定がありますので
これで失礼します」と
台風が近づき暴風雨の中を
傘が壊されそうになりながらコンビニを後にした。