この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
保険外交員の営業痴態
第5章 元カレにアタック
台風の勢いが激しくなる前に
なんとか営業所に戻ることができた。
「契約、取れました!」
真由美は誇らしげに
巨乳の胸を張ってチーフの明子さんに報告した。
「そう!やったわね!
私は、あなたならやれると
ずっと思っていたのよ」
もっと、もっと頑張りなさいよ!
明子はご褒美よと言って
コンドームを譲ってくれた。
「えっ?」
「それを使いきるぐらい頑張ったら
次はもっとちゃんとしたものを
プレゼントするわ」
「わかりました…
頑張ってみます…」
あ~あ、
もっと誉めてもらえると思ったんだけどなあ
でも、少しは
この仕事をやっていける自信がついた。
帰宅しようと歩き始めると
風雨が段々と強くなってきた。
五分と歩かないうちに
傘はボロボロになり
鞄を頭に乗っけて走り始めた。
横殴りの雨で
鞄を雨傘代わりにしても
なんの効果もなく
あっという間にずぶ濡れになった。
運悪く交差点で赤信号になってしまい
ひたすら体を濡らしながら
信号が変わるのを待っていると
パパ~ンとクラクションが鳴り響いた。
音のする方に目をやると
そこには一台の軽自動車が停まっていた。
吹き込む雨をものともせずに
運転席側の窓が開いて
「真由美?」と声をかけられた。