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保険外交員の営業痴態
第7章 コンビネーションプレー

前田は射精を終えて
ハアハアと荒い呼吸をしながら

「なあ、君さえ良ければ
僕とお付き合いしてかれないか?」と
告白してきた。

契約してくれたから
体を許したけれど
こんなオヤジと恋愛する気にはなれなかった。

「ごめんなさい…
個人的な恋愛は会社の方針で
御法度なんです…」

そう告げると
前田准教授はなんとも切なそうな顔をした。

「大丈夫よ…
先生のおちんちんなら
どんな女性も口説けますよ」

真由美は前田の耳に口を寄せて
小さな声で励ました。

こんな歳の離れたオヤジと付き合うと言ったら
故郷の両親は腰を抜かすほど驚くわ。

両親には和真と別れたことは報告していない。

今も将来に向けてのお付き合いをしていると
思っているに違いない。


昨年、和真を紹介するために
夏休みを利用して二人で帰郷した。
和真を見るなり両親はとても気に入って
絶対に和真を逃がしちゃだめだと
釘を刺された。

なかでも母親の亜由美は大層和真を気に入って
「私がもう少し若けりゃ
食べてしまいたいぐらいよ」と
冗談だろうけどそんなことまで言っていた。

そんな両親に
老けたオヤジを新しい彼だと紹介したら
絶対に反対されるに決まっているわ。


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