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短編集 一区間のラブストーリー
第13章 第十三話
早く届いてほしい…
先ほど履き替えたTバックがすでにぐっしょりと濡れていた。
待ちきれなくて指が股間に伸びかけたその時、
「ピンポ~ン」待ち焦がれていたチャイムが鳴った。
「は~い」ウキウキと玄関のドアを開けた。
「お荷物です」
小箱を抱えたドライバーが宝物を献上しに来た従者に思えた。
「ここにハンコをお願いします」
ハンコを押して荷物を受け取ってもドライバーは玄関から立ち去ろうとしなかった。
「?」
怪訝に思っていると
「お嬢さん、その荷物、バイブだろ?」と言い出した。
「な、なんで?!」
「いつも配達するからわかるんですよ。箱の大きさと重さでね」
そう言いながらニヤリと笑った。
「故障していないか確かめてもらえませんかねえ…よくクレームが来るんですよ。
届いたけど動かないってね。
そのたびに返送するからとまたこちらに来なきゃいけないんでね」
いえ、大丈夫です。
たとえ動かなくてもクレームなどしませんし、
あなたにご足労をおかけしませんので。
そう言いながら帰ってくださいと相手の胸を押すとその手を掴み、玄関のドアを閉めて部屋へ上がり込んだ。
「な、何をするんですか!人を呼びますよ!!」
「まあまあ、そう興奮しなさんな。
これもバイブを買ってくれたあなたへのアフターサービスというものです」
拒む隙もなく宅配ドライバーに抱きすくめられ、唇を奪われた。
「や、やめてください」
「そう言いながらも俺を誘ってたんだろ?
こんなスケスケタンクトップにノーブラなんてよ」
男のために身につけたタンクトップではないのにダブダブの裾が災いしていとも簡単に男の手を衣服の中に忍び込ませてしまった。
「ほ、ほんとに…やめて…あ!…だめ!!」
男の手が乳房を揉む。
見ず知らずの男に胸をまさぐられているというのに大きな乳房をの中のピンクの乳首はあっという間に勃起した。