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離島性体験 〜M男君〜
第2章 1986年に5月に起きた悲劇
卓郎には先生の表情と声でなにを言われるかすぐにわかった。

目を覚ます確率は非常に低いです。

現実を受け止めて卓郎はしっかりとした態度で、わかりました。そう答えて部屋を出た。




(私たちに何かあったらここに書いてある人たちに連絡しなさい)




電話の横にある一冊のノート。母親がそう言っていたのを思い出した。開くことのないと思っていたノートを見下ろした卓郎には近くに親戚などの身内はいなかった。


「はい。父と母は長くないです。事故でした。」


何人も電話して卓郎は3日後に生命維持装置を外します。そう伝えていた。



「みんな3日以内には会いにくるって、よかったな、島からお別れに来てくれるって。」


病室に戻った卓郎は両親に伝えるとピッ、ピッ、ピッ。機械の音がむなしく鳴っていた。

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