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黒い瞳
第5章 淳子~15歳~
男は媚薬を過信しすぎたのだ。
媚薬の虜になり、
身も心も淫乱な女に変身を遂げたと感じていた。
淳子の拘束を外すと
ベッドに仰向けに寝転んだ。
「さあ、淳子。来ておくれ・・」
淳子は男にまたがり、
男を埋没させる格好をした。
しかし、次に淳子が取った行動は、
すばやくベッドの宮付きに手を伸ばし、
男が愛用しているガラスの灰皿を取り、
思いっきり男の側頭部に一撃を加えた。
「ぐわあー!」
男は頭から血を噴出し苦しんだ。
「死ね!死ね!!死んじまえ!」
淳子は怒りにまかせて
何度も何度も灰皿を振り下ろした。
そして男がピクリとも動かなくなったのを確認すると
淳子は衣服を身に着け、
一目散に屋敷を後にした。