この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
黒い瞳
第7章 淳子~19歳~

「淳子、もうすぐだな」

そういって若林は大きく膨れた淳子のお腹をさすった。

「あなた、まだ予定日までは
あと10日もあるのよ」

「10日なんて、あっと言う間じゃないか。
そうだ!俺が非番の日に帝王切開してだしちゃえ。なら、あと3日だ」

「いやだ、なに言ってるのよ。
私たちの初めての子よ、ちゃんと産むわ」

「ああもう、早く生まれてくれよ。俺の息子」

「娘かもしれないわよ」


二人で相談して、生まれてくる子の性別は、
産婦人科の先生に聞かないことにしていた。

『でも、この子は女の子・・・』

淳子には確信があった。
エコーで見たわが子の影には男のシンボルがなかったような気がしていたからだ。

『この子は女の子・・・かわいい、かわいい私たちの娘・・・』

しかし、若林は男の子だと信じて疑わなかった。

ベビー服も、おもちゃも、男の子用を用意していた。

『ふふふ・・おバカなパパさんですこと』


「なあなあ、名前・・・ 俺たちの一文字を取って「淳太」ってやっぱり変かなあ?」

「いいわよ。男の子ならね。
でも、女の子なら私が決めるわよ」

「ああいいさ。絶対に男に決まってるさ。
なあ、淳太」

そう言ってまたお腹をさすった。

「おっ!今、蹴ったよな?」

「そうね。私は女よバカなパパさんって言ったのよ。うふふ」

淳子は、女の子なら母、由江から一文字もらい
由紀子にしようと決めていた。

 
/62ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ