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黒い瞳
第8章 淳子~20歳~

1時間後、 ようやく薬効が薄れてきたのだろう、意識が次第に戻ってくる。

「はあ、はあ、はあ・・・・どうだい、すごかったろ?」

「ええ、すごいわ、これ」

「まだまだたくさんあるからな」

もういいわよ。その薬、きつすぎるわ。

そう思っているはずなのに
順平に錠剤を見せられると、
口を開き舌を出して薬の催促をしてしまった。



それからは愛し合うときは薬を服用し、
とめどもない快楽の波に溺れた。

心で拒絶しても体が薬を求める。

やがて、SEXをするしないに関わらず、
日常生活においても薬がほしくなってきた。

薬を飲めば疲れが取れる。
いや、疲れが麻痺するのだ。
なんとすばらしい薬だろう。

「順平・・・あの薬、ほんとは媚薬なんかじゃないんでしょ?」

「へへへ・・・気付いたかい?
あれはわゆるドラッグってやつだ。
あいつの虜になったらもう止められないぜ」

ドラッグ?麻薬なの?
そう問い詰めると、麻薬じゃないけど、
まあ似たようなもんだなと順平がニヤニヤしながら答えた。


なんということだ!

警官の妻だった自分がドラッグの中毒に・・・

順平・・・ひどい!
そんなものに私を溺れさすなんて!

もう薬は止めよう。
中毒反応はつらいかもしれないが、
絶対に乗り越えなければ。


しかし、その決意は1日としてもたなかった・・・


欲しい!薬が欲しい! 薬!薬!薬!!!

「順平!薬!!薬をちょうだい!!」

「あれさあ、けっこう高いんだよねえ」

「いくらなの!いくらでもいい、欲しいのよ!」


やがて、生活費のほとんどが、ドラッグを購入する金額に化けた。

そして、由紀子の養育費にと 貯蓄しておいた健太と義父母の生命保険の返済金にまで 手をつけ始めるようになってしまった。


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