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短編 出張の一夜
第2章 一部屋の一夜
『夜這いするか?』
そういう思いもなくはなかったが、
一時の快楽と不祥事で
クビになるのとどちらがよいのか
瞬時に計算した。
そして出した答えは…
『ちょっとだけ若い娘のおっぱいの感触を
楽しめたのだから、それでよしとしなければ』
と ムラムラする欲情を振り払うべく、
頭から布団を被って無理やり眠ろうとした。
2分… 5分…
時間が経過していっても、
欲情は収まらない。
いや、それどころか
目が冴えて眠れぬ有様だった。
『いい歳して情けないが、
自慰で収めるしかあるまい…』
そう決心して掛フトンを撥ね退けて、
枕元で充電中のスマホを手にした。
音を立てないように、
キャリアバッグのポケットから
イヤホンを抜き出すと、スマホにセットした。
いつだったか、若手の営業部員の男達と
飲みながら スマホでエロ動画が見れるという話を
していたことを思い出していた。
スマホ画面に検索で「エロ動画」と打ち込むと、
いくつものサイトが
イヤというほど羅列されてきた。
どのサイトでもいい。
とにかく早く女の裸動画が見たかった。
画面をタップするとAVが再生された。
桧山は待ってましたとばかりに
イチモツを握り擦り始めた。