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濡れるハイスクール
第3章 あおい と 美幸

「やだぁ~~~。先生ったらスケベなんだ~」

「そ、そりゃあ先生だって男だから…
AVぐらい見るさ」

さあ、リモコンを返せ。

リモコンを奪い返そうと
片平あおいに近づくと
「取り返せるかしら?」と
あおいはベッドに飛び乗った。


「ほら、捕まえた!」

大井崎はあおいの体にのしかかって
その体の自由を奪った。

「先生、重~~い」

あおいが鼻にかかった甘い声を出す。

こうやって間近で顔を覗き込むと
熟女の学園長と違って
肌がツヤツヤしていて
ムラムラしそうになってしまった。


その時、トイレのドアが開いて
美幸が出てきた。

「アンタたち…何をやってるのよ!!」

やばっ!!!
じゃれあってたつもりだが、
このシーンだけを見れば
恭輔があおいをベッドに押し倒して
襲っているように見えなくもなかった。


「あおい、大丈夫?なにもされなかった?」

美幸が心配顔であおいの顔を覗き込む。

「いや、大丈夫もなにも俺はただリモコンを…」

そう弁明を始めた恭輔を無視して

「ありがとう美雪…
私。キスされそうになっちゃった」

「気を付けないと。
先生と言っても男なんだからさ」と
コントのように
白々しいセリフの会話を始めた。

「お前ら!いいかげんにしないと本当に怒るぞ!」

恭輔が目くじらを立てると
二人の生徒はキャハハハ~と笑い転げた。


笑いが収まったところで美幸が

「ねえ、あおい、アンネ持ってない?」と言い始めた。

「何?始まっちゃったの?
ごめん、私、今日は持ってないのよ」

どうやら生理が始まったのだろう。

ティッシュを股間に挟んで
応急処置をしているから
あおいにナプキンを買ってきて欲しいと頼みだした。

「わかったわ、コンビニで買ってくるね」

そう言って、あおいが外に飛び出していった。

こうなったら、タクシーで二人を追い返すのは
あおいがコンビニから帰ってきてからだなと
大井崎はうんざりした。


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