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濡れるハイスクール
第5章 大井崎にもED薬を飲ます

15分ほど遅れて恭輔がやって来た。
「遅かったじゃないの」
叱責すると
「すいません…ちょっと生活指導していたもので…」と、お茶を濁した。
「まあいいわ。でも罰としてこの薬を飲みなさい」
芙美子は上手い口実が出来たとばかりに
薬を恭輔に手渡した。
「これって…例の薬ですよね?」
その薬には興味があったので、
ネット画像などで形状を記憶していた。
「もう昨日のように
勃起不全なんて許しませんからね」
昨日は欲求不満になってしまったのだから、
あんな冴えない銀行マンと
エッチしてしまったのだわ…
キッチリと落とし前をつけてもらわねば。
「わかりました。服用させていただきます」
恭輔は菱形の青い錠剤を
芙美子の手から奪い取り、
それを口に含むとガリッと噛んで
芙美子が飲んでいた冷めたコーヒーで流し込んだ。
口の中に苦みが拡がる。
噛み砕けば
効き目が早く現れるだろうと思ったからだ。
そのおかげか喫茶店を後にして
ラブホの目隠しカーテンをくぐる頃には
顔が火照りだした。
改善薬の副作用については
ネットで読んでいたので前知識があったが、
いざ自分が体験するとなると
ドキドキし始めていた。

