この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
蜜と獄 〜甘く壊して〜
第1章 【業界未経験の需要】





出口のないトンネルを長い間宛もなく歩いていたように思う。
上手く息継ぎ出来なくて呼吸の仕方を忘れかけていた。
何もかもどうでも良くなっていた頃だ。




“俺の店に来ないか?”




堤さんと出逢ったのは。




私の瞳を見て、何色にも染まらない唯一無二の女に仕上がると見抜いたらしい。
頑なに拒み続けてもあなたは諦めなかった。
来る日も来る日も雨であろうが嵐であろうが目の前に現れた。




“男の射精を手伝う仕事だ、チンポ擦ってやれば金になる、脱がなくて良いし本番なんてねぇよ、非現実だろ?お前ならNo.1も夢じゃない”




やってみるか?の一言にどうしてあの時頷いてしまったのだろう。
それは今でも確かな答えがわからない。
変わりたかったから?
No.1というフレーズに魅力を感じた?
非現実なら溺れてみたいと思ったのだろうか。










「何考えてる…?本当、頼むから俺に溺れてくれよ……こんなに独占したい女初めてなんだ」




昨日のドレスを身に纏い、行かせないとばかりに後ろから抱き締められている。




「どうしたらお前手に入れられんだ?リリカ辞めたいなら辞めて俺のとこ来いよ」





「いいえ、辞めたいとは思いません……やっと手に入れた非現実ですから」




ギュッと抱き締める手に力がこもる。
首筋に這う唇。




「あっ……やめてください、もう真っ赤…」




「次の出勤日はスカーフ巻けよ」




ジャケットを羽織らされ「送る」と言って聞かなかった。
そして、その日から時間が空けば私の家に来ては執拗に抱きに来る。
そのまま出勤させられる事もあった。




「堪んねぇよ、何色にも染まらないお前が俺にイかされてる姿……ココはもう俺の形に馴染んできたか?」




毎晩のように騎乗位で愛でられて壊れるまでイキ狂う。




「狭いな、このベット」




ダブルサイズでそんな事言わないでよ。
そっちはキングサイズなのでしょうね。
だから俺のところに来いよなんてその手には乗りません。




「お前今日の最後の客、延長させれたのにさせなかったな?駆け引きは上手なはずだろ」




「別に……疲れてただけ」




誰のせいだと思ってるのよ。
精一杯の反抗で背を向けたのにやっぱり離してはくれない。










/137ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ