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蜜と獄 〜甘く壊して〜
第2章 【快楽主義の射精術】
「私、トシユキさんの匂い好きだって言いましたよね?」
「あ、ありがとう……リリカちゃんだけだよ、そう言ってくれるの」
「信じられないの?」
「も、もう……たまに出るSっ気が俺大好きだよ、どんどんハマッてっちゃうな」
「ハマッてっちゃう……じゃなくて、ハマッてるでしょ?トシユキさんはもう私のものですよね?」
「うん……参ったな、バレちゃった」
「今日のネクタイ素敵」
「本当?新調してみました」
「どうして自分で先に着けちゃうの?私が結んであげたかったな…」
「え?してくれるの?嬉しい!取っちゃう取っちゃう」
無造作に外してハイと渡してくれた。
ちょっと遊んじゃお……て事でそのネクタイで目隠ししちゃいます。
「え、結ぶってそっちの事!?」
「ンフフ、少しだけ目を閉じてて欲しいから」
「え、なになに?リリカちゃんの事もっと見てたいのに…」
「私が良いよって言うまで外さないでくださいね?」
「わかった、え〜何だろう?」
隣で立って離れたら余計に警戒してる。
「まだですよ……ちゃんと目瞑ってますか?」
「うん、大丈夫」
カチッと音が鳴ってしまい、すぐに反応してしまうので笑いそうになる。
「え、今の音何!?大丈夫?何してるの?」
小さな冷蔵庫には接客時に使うおしぼり等が入っている。
そこから出してすぐに照明を消した。
真っ暗になった事にマジックミラー越しも驚いているだろうか。
「良いですよ、外して目を開けてください」
真っ暗だった事にまずびっくりさせてしまったけど、次の瞬間には言葉を失っていた。
小さなお一人様用のバースデーケーキ。
ロウソクに火を灯し、バースデーソングを口ずさみながら目の前までやって来る。
「今日、お誕生日ですよね?」
「う、うん……何で?」
「最初に指名してくださった時に仰ってましたよ?前日に指名予約入れて頂いたのでこれはお祝いしなきゃって思って」