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蜜と獄 〜甘く壊して〜
第1章 【業界未経験の需要】
私が出勤する日をホームページ上で載せた瞬間予約で埋まる。
中には1ヶ月も待ってくれてる人が居て、そういう人に当たればサービスはするよ。
「いつもありがとう」ってしっかりハグしてあげて1つだけ願いを叶えてあげる。
脱ぐのとフェラ以外ね。
大概が唾垂らし手コキを要求される。
これは有料オプションだが私はローション派だから基本NGで通してて頑張って駄々こねてくれたお客様にだけサービスしちゃうかも。
可愛く我儘言ってくれるお客様には弱いの。
それをわかってるのは常連さんだけ。
新規さんはまだ駆け引きがわからないからダメと言われたら引いちゃうね。
それも可愛いんだけど。
たまにSだと言い張り攻めてくる新規さんはその場では仕方なくMになってあげるけど次からはS客OKとしている他のキャストに回す。
指名入れてきても繋がない。
私の部屋ではMになってもらうのが暗黙のルールだから。
「お疲れさまリリカさん、次の指名です」
控え室では手術前の医者かってくらい肘の方まで手を洗う。
消毒したらアシスタントについてくれてる女の子がネイルを整えたりハンドマッサージしてくれる。
そこで次の指名客のリストを見て与えられた時間内のプレイを頭の中でシュミレーションしていく。
ボーイさんも居てコスプレ希望なら持って来てくれたり待機してる次客の来店時の様子なんかを教えてくれる。
唯一、仮面を外す時間なんだけど。
「リリカさんって本当綺麗な顔立ちですよね、仮面取っても猫顔でめっちゃ美人さん」
「え、ありがとう〜でも取らないよ?」
「わかってます、でも私も最初見た時のあの衝撃が今でも忘れられなくて…」
「え、こんな顔だから?」
「仮面ナシで働かれたら間違いなくトップでしょうね」
「ないな〜ないない、マッサージありがと」
「さっきのめっちゃエロかった〜参考になります」
見てたのね。
たまに時間が空けば自由に見れるから。
「トモチンもキャストになれば?」
「いや、私なんかが無理無理!見てるだけで精一杯です、此処でリリカさんのお手伝いしたいだけなので」