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Kiss Again and Again
第8章 それから

 エアコンのかすかなうなり。 「あゆ・・・」「かい・・・」お互いを求め合う声。

 ぴちゃぴちゃ、くちゅくちゅ、という欲情をかきたてる音。 肉体から発する熱とエアコンの冷気で 身体はすぐに乾いた。

 突然 子宮を絞りあげるような快感の渦が起こった。

 「あっ・・・ かい・・・ あぁ・・・ いや・・・」
 「あゆ? いきそう?」

 応えることができないまま どんどん大きくなる渦に 飲み込まれ 海にしがみつき 激しく身体を震わせ・・・ 静かに投げ出された。

 息を整えているわたしを見届け 音を立ててキスすると 急いでコンドームを着け 海が再び入ってきた。

 「あゆぅ・・・ よかった・・・」

 その言葉の意味は わかった。 わたしも よかったと思っていた。 ずっと応えられなくて 不安だった。 このままだと海を 苛立たせてしまうのではと 怖かった。



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