この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Kiss Again and Again
第10章 裏切り

 でて・・・ おねがい・・・ 祈るような気持ちで電話した。

 「あゆ?」
 いつもと変わらない日常的なはっきりとした声に 力が抜けて また座り込んでしまう。

 「じゅん・・・ たすけて・・・」

 「あゆ? 今 どこ?」
 「中目黒の駅」
 「20分で行くからっ。 そこから 動かないで」


 言われたことの意味がよくわからないながら 人目もはばからず 泣きじゃくりつつ 座り込んでそのまま待った。



 「あゆ?」
 背中に手がおかれ 純子ちゃんが隣に座っているのに気がついた。
 「車まで 歩ける?」
 純子ちゃんに肘を支えられ 待っている車まで連れて行かれた。

 運転席には 見覚えのあるような顔立ちの男の人が座っていた。


 「あ・・・ ごめんなさい・・・ デートだった?」
 「ううん。 紹介するね。 兄のタツキ。 たまたま近くにいたから そのまま来たのよ。 あゆ・・・ 大丈夫?」
 純子ちゃんに似ているから 見覚えがあるような気がしたんだ。
 「初めてお会いするのに こんなみっともなくて・・・ ご迷惑をおかけして・・・ ごめんなさい・・・」

 涙は いつまでたっても 止まらなかった。

 「そんなことはいいから」

 純子ちゃんに支えられ 後部座席に 乗り込む。

 それっきり スマホの電源は 切った。


/464ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ