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Kiss Again and Again
第10章 裏切り

 「部屋は 2DKだし ベッドがダブルサイズなんだよ。 貧乏人のくせして。 そのベッドに押し倒したところに 奥さんが帰ってきた」

 はぁっあ!!!
 考えるだけでも おそろしい・・・ のですが・・・

 「奥さん 大してきれいでもなかったし 年上でね」
 「”このドロボウネコ”とか 言われながら 髪の毛掴まれて 引きずり回されて」

 あまりのショックに わたしは 飛び起きた。

 「何度も 何度も 蹴られちゃって・・・」

 何も考えず ベッドに這い上がり お布団の上から 純子ちゃんを抱きしめていた。

 「そいつ、さぁ 私がそんな目に遭っているのに 助けてもくれないの」

 泣きながら 力をこめて 抱きしめ続けた。

 「壁に張り付いちゃって ガタガタ震えてんの。 自分の奥さんくらい 管理しろよって 話だよね」

 「ボロボロになって・・・ 髪の毛もかなり抜けちゃって。 肋骨に2本 ヒビがはいっていて 顔なんか 腫れ上がっちゃって」

 純子ちゃんも 泣いてる。

 「タクシーで帰ってきたところを タツにぃに見つかって 病院に連れて行かれて」


 「タツにぃは あれで妹思いだから」
 うん。 わかる、わかる。
 「奥さんから しっかり慰謝料とかふんだくってくれて。 私 そのお金で 1週間 モルディブに行って来た」

 あれ・・・ それ・・・ 大学1年生の時のこと? 

 秋・・・ 高梨さんが 大学を辞めてしまった頃 じゅん・・・ モルディブのお土産くれた。 わたし・・・ なぁにも気がつかなかった。 自分のことばかりで じゅんが 苦しんでいること 全然 気がついてあげられなかった・・・


 「じゅん・・・ ごめんね・・・ わたし・・・」
 「ごめんく ないよ。 そんな話 したことないんだから」

 じゅんは いつもマイペースで ひとりでコンサート行ったり 展示会や講演会に行ったりして・・・ もしかして それは その人と行っていたの?

 「そいつ、さぁ 知れば知るほど サイテーのヤツで 奥さんが働きながら そいつを大学に行かせてたみたい。 それなのに 碌にバイトもせず 女遊びなんかしちゃって。 そんなヤツに入れあげてた私も いい加減サイテーだけど」


 そんなことない。 ただ 恋は 人を愚かにしてしまうだけ。

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