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第10章 裏切り

　この前と同じように　純子ちゃんの部屋にお布団を敷いてもらった。
　暗くなると

　「あゆは　立花先輩と　別れたいの？」
　「・・・よくわからない・・・　今は　会いたくない。　ただ　別れた方がいいとは思っている」
　「何度　傷つけられても　好き、って　論理的には　不可解だよね。　でも　情けないけど　わかるよ　あゆの気持ち。　恋愛、って　なんだろうね」


　「あゆ　今度　私の男　紹介するから」
　「えっ・・・　恋人のこと！？」
　「ちゃんとしたお付き合いだから　ちゃんと紹介するよ。　そして　私のこと尊敬して　見習うんだよ」
　「うん・・・　楽しみにしてる。　いいよ。　ちゃんと見習う」


　「たつにぃに　口説かれた？」

　純子ちゃんが　そう聞いたような気がしたけど　眠くて・・・　返事　できなかった。