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Kiss Again and Again
第2章 大学生活
 夏が過ぎ それなりに充実した大学生活の秋を迎えた。
 キャンパスの様子も 一通りわかるようになったし サークルへも ひとりで行き来できるようになっていた。 そうすると 不思議にひとりの時間が増えたりした。
 また 新しいことを始めたくなっていた。 青木さんから誘われた「踊り」についても いつか聞いてみようかな、と考えていた。

「愛美ちゃん」
 高梨さんは 相変わらず わたしを見かけると 嬉しそうに話しかけてくれる。
 「映研に 行くとこ?」
 「はい。 高梨さんも?」
 「うん」

 わたしも うれしい。
 高梨さんと一緒にいるのは ふんわり心地よい。



 「なぁ 愛美ちゃん。 ボクな 大学 辞めんね」
 「えっ?」


 キャンパスの木々が紅葉し始め セーターの上に上着が必要となっていた頃。 
 大学生らしくなり この生活が普通になっていた頃。
 高梨さんと 恋愛ではなく 穏やかな好き同士の関係を築くことができてきた頃。

 いなくなる、という。

 「どうして? って 聞いてもいいですか?」


 高梨さんは じっとわたしのこと 見つめた後 笑いながら言った。

 「これから デートせえへん?」
 「・・・デートですか?」
 「どっか 行って ちゃー飲んで ご飯食べて セックス しよか?」
 明るい口調に 笑いながら
 「どっか行くし ご飯もするし セックスは せえへんけど」
 楽しそうに
 「せっかくやのに セックス せえへんの? さては処女やな」


 こんな会話ができる人 大事な人 キレイな顔をしたゲイ 

 いなくなる。。。


 「デートやから てぇ つなごうか?」
 「いいですね それっ」



 

 意外と背が高い高梨さんは 手をつなぐと それを唇に押し付けた。
 「愛美ちゃんは ええこやなぁ」


 笑っているけど 目が とても寂しそう。





 
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