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Kiss Again and Again
第11章  兄 妹

 ぼんやり見ていたら 白いユニフォームを着て頭にも白いものを着けている人が ゴミを捨てに出てきた。 あの大きな体つきからすると・・・ 樹さん?
 ゴミを捨てた後 両手を挙げて 伸びをした。
 樹さんだ。
 そのまま裏口に向かおうとして なぜか こっちを見た。 裏口のドアノブを掴んだまま こっちを見ている。
 すごーーーい偶然だけど 気がついた?
 反対側の舗道のガードレールのところまで近づく。

 あ・・・ 気がついた。

 「あゆちゃん」
 大きな声で 呼ばれて 驚く。 さすが舞台をやっていたことがあるだけに 声がよくとおる。 ほのかちゃんも 気がついた。
 「だれっ?」

 樹さんは ガードレールを跨ぎ越し 二車線の道路を 無頓着に渡り始めた。

 「えっ・・・えっ・・・ あぶない・・・」

 交通量は少ないけど クラクションの嵐が巻き起こる。

 「え、え、え・・・ あゆ・・・ だれっ?」

 「じゅんの お兄さん・・・」

 こちら側のガードレールも跨ぐと 驚くわたしの前に立ち 「何してるの?」

 「うそぉ・・・ 心臓が止まるかと思った・・・」
 「僕に逢いに来てくれたの?」
 「そんなわけ・・・ はぁ・・・ 樹さん おどかさないで・・・」
 「え? じゅんのお兄さんなの?」
 「何してるの?」
 「合コン・・・」
 「終わったんだ」
 「これから 二次会みたいです」
 「僕も 終わったところ」

 「じゃあ 送って行くよ」
 「えっ?」

 樹さんは わたしの手を引き またガードレールを跨ぎ越した。 それからわたしを軽々と抱き上げ ガードレールを越えさせた。

 「あゆぅ・・・」
 「ほの・・・」

 樹さんは 二車線の道路を わたしの手を引き 車に向かってはストップの合図のように広げた片手を突き出し クラクションの中 道路を渡った。 そして また抱き上げ ガードレールを越えた。

 まるで ドラマの略奪シーンのような展開の 突然の出来事に まだ頭がついてゆけない。
 心臓が ばくばく、している。
 振り返ると ほのかちゃんも ただ 呆然と立っている。 合コンメンバーも あっけにとられている。

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