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Kiss Again and Again
第13章 十四夜

 「あゆちゃんは 無理しなくていいんだよ」
 「?」

 「僕たち兄妹って 親が留守勝ちで かまって貰っていないせいか 愛されることが上手にできない。 それでもじゅんは 僕がいたからそこまでじゃあないかもしれないけど。 じゅん、って 何にでも淡々としているように見えるでしょう? 愛されることが 最重要事項じゃあないからだと思うよ。
 僕は 愛することほど 愛されることに馴れていなし それに飢えてもいない。 だから気にしなくていいんだよ。 無理に応えようとしなくても 大丈夫だから」

 そんな悲しいことを 平然と言ってのけるなんて。
 これは 何かの線引き?

 確かに 純子ちゃんは 差し出した手を 必ず握り返してくるわけではないけれど。 でも 海のことがあったときの純子ちゃんは すごく親身だったし 心を開いて 手を握り返してくれた。 その切ない温かさは 忘れられない。 それは 高田講師さんのせいかもしれない。

 「愛なら いくらでも注ぎこめるよ」

 見返りのない愛は 母性だけよ。

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