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Kiss Again and Again
第14章 新しい扉

 純子ちゃんが「ただいま」と言っても 返事がない。
 「たつにぃ? 寝てるの?」

 ふたりして居間に行くと テレビがつけっぱなしで パジャマ姿の樹さんは ソファで腕組みをしてウタタネをしていた。 おでこに熱さまシートが貼ってある。 かわいい。

 「しっんじられないっ! 風邪ひいてるくせに! お・き・て。 お客様よっ」

 純子ちゃんが 肩を掴んで揺らすと びっくりするくらい大きな目が いきなり開いた。
 「あゆちゃんっ」
 バネ仕掛けのお人形のように飛び起きて 抱きしめられた。
 「あいたかったぁ・・・」

 「ただいま」
 「あぁ じゅんも おかえり」

 「お加減 いかがですか? お熱があるのですか?」
 樹さんは 熱さまシートをはがして 「もう 平熱」

 「たつにぃ なんか 食べた?」
 「ううん。 あゆちゃんがりんご剝いてくれるから それを食べる」

 キッチンに立っている間も 樹さんは そばから離れない。 後ろから肩に顎を乗せたり 耳に噛み付いたりして じゃれつく子犬のようだ。 旅行前と ちっとも変わっていない。 たかがりんごひとつ剝くのに とんでもなく時間がかかってしまった。

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