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Kiss Again and Again
第14章 新しい扉

 「僕からの風邪のプレゼントがほしい、って言って」
 思わず 笑ってしまった。

 樹さんは 「お願い・・・」と言いながら キスしてきた。 「あなたの風邪をうつして、って言って」
 また 笑ってしまう。
 「風邪ひきのあなたは とてもセクシィだから 食べちゃいたい、って言って」
 本当にその通りなんだけど そんなことは言わないから。

 樹さんのキスは いつもより熱い。 このままお熱が上がったりしたら大変だ。

 「じゃあ お昼におうどんを食べて お薬も飲んで お熱が下がったら キスしましょうか?」
 「うーーーん。 食べる前にも して」

 純子ちゃんが 樹さんの好きなおうどんを買ってある、って言ってたんだけど。 材料もすべて揃っているって。 でも おうどんなんか 作ったことない。

 エプロンを用意した後 半生のおうどんや他の材料は 樹さんが揃えてくれた。 パッケージに作り方は書いてあるから 多分 できる。。。 でも おつゆの作り方までは 書いていない。

 「4リットルのお湯が沸かせるお鍋が ありますか?」
 「うん。 流しの下」

 樹さんには わたしが始めておうどんにチャレンジすることが バレているようだ。 でも キッチンの椅子に座って 楽しそうに見ている。 手際のいい樹さんの料理する場面を思い出す。 うーーーん 頑張ろうっ。

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