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Kiss Again and Again
第14章 新しい扉

 「座敷童子が 起きたみたいだね」
 バスローブを着て 無邪気で幸せそうに見える樹さんが言う。
 「樹さん お加減は どうですか?」
 話してみると 口がうまくまわらない。
 「充分 汗をかいたから もう大丈夫」
 顔色がよくなり 健康そのものに見える。
 「咽喉が かわいちゃって」
 樹さんが注いでくれたお水を 一気に飲み干した。
 「何をしていたのですか?」
 「お腹が空いたから なんか作ろうかと思って」

 チキンが焼けている。

 「お腹が空くようだったら もう大丈夫かもしれませんね」
 爽やかに笑いながら キスしてもらった。

 「”おうちクリーニング”して洗っていただいたわたしの服は どこですか?」
 「ないよ」
 「なんで?」
 「僕が 隠したから」
 「なんで?」
 「あゆちゃんが 帰らないように」

 まったく
 この5歳児は・・・

 「帰らないから 服を出してください」
 「何も 着なくていいよ」
 天真爛漫に 笑う。

 ベッドカバーを引きずりながら 樹さんの部屋にもどった。 
 「その格好も ドレスを着ているみたいで セクシィだから そのままでいいよ」
 わたしの後ろをついて来ながら 樹さんは楽しそうに言う。 座敷童子だって言ったくせに。

 樹さんが見ているのを確かめて おもむろにステンドガラスのランプのスタンドを掴み 持ち上げた。
 「ティファニーでしょう?」 そう言うと 小指を立てた。
 「あゆちゃん・・・ それは・・・」
 「超レアものでしょう?」
 「うん。 歴史あるレアもの・・・」
 「お値段が つけられないくらい レア?」 薬指も立てた。 指3本で 高価なティファニーのランプを持っていることになる。
 「服を着たいだけなんですけど」
 「うん。 わかったから。 それ 戻して」
 「服を着てもいいですか?」
 「うん。 着てもいいから 戻して」

 5歳児の取り扱い方 ちょっとわかったかも。

 ランプを元の位置に戻すと 樹さんが飛びついてきた。 ベッドに倒れこむ。
 「なんて悪い子なんだ!」
 「なんて いたずらっこなの!?」

 お互いの身体を抱きしめながら 何度もキスをした。

 蜘蛛の糸の居心地は なかなか・・・

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