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第15章 クリスマス後

　お正月に　家族と初詣に出かけた際に　振袖姿を写真に撮って　樹さんに送った。　しばらくすると電話がかかってきた。
　「あゆちゃん！　どこにいるの？」
　「明けましておめでとうございます。　初詣に来ています」
　「あっ・・・　おめでとう。　どこにいるの？」
　「家から近いお宮です」
　「あーーー　生振袖姿が　みたい・・・」
　「樹さんは　お仕事　ひと段落つきましたか？」
　「ほぼ・・・　今から　そこへ行こうかなぁ」
　「まさかっ！　絶対だめですよ。　そんな時間があるのだったら　少しでも休んでください」

　きっと　樹さんのことだから　働きづめだろうな。

　「じゃあ　そのままの格好で　逢いにきて」
　あらぁ　５歳児になってる。

　「この後　中学の時のお友達とプチ同窓会の約束しているから」
　「・・・男の子もいる？」
　「いいえ。　女子会です」
　「ふーーーん。　後姿の写真も送って。　オカズにするから」

　オカズ？　お腹が空いているのかしら？

　言われた通りに　おかあさんに後姿の写真を撮ってもらい　送った。
　泣き顔のスタンプが送られてきた。