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Kiss Again and Again
第15章 クリスマス後

 冬休みが終わると すぐに後期試験だ。
 樹さんは いつの間にかコンクールで1位をとっていた。

 「お祝いしなくては」
 「いらない」
 「せっかくだから」
 「じゃあ デートしようっ」
 デートのお誘いは 何度もしていただいているのですが 実現しませんよね。
 「試験が終わったら」
 「じゅんは 試験なんか関係なく デートしているよ」
 「じゅんは 優秀だから。 わたしは凡人なので 試験勉強は必須です」
 「はーーーい。 連絡待っています」

 あれ? 結構素直。

 試験の最終日に 電話がかかってきた。
 「今日で終わりでしょう? デートする?」
 「今日は 家庭教師の日だから」
 「えっーーー 約束したのにぃ」
 「樹さんはお休みですか?」
 「今日はお店だけど 明日はお休み」

 ・・・あいたいなぁ・・・
 クリスマス以来だから 一ヶ月くらい逢っていない。

 「帰りに お店に来れる?」
 「8時過ぎると思います」
 「あゆちゃんが ちょっと待っていてくれたら ご飯 一緒に食べに行けるよ」

 ご飯はいいから ただ 逢いたいです。
 声に出して伝えようとしたら
 「来てね。 待ってるよ」 と電話は切れた。

 今日は逢えるというのに なぜか心が沈む。 気のせいなのか 違和感のようなものがあって 不安になってしまう。
 小指のハートが連なったピンキーリング。 いつも身につけているのに 樹さんはそれを見たことがない。


 「なぜか 長く続かない」
 純子ちゃんが言っていた。 
 終わりに向かっているの?

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