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Kiss Again and Again
第15章 クリスマス後

 樹さんは ズボンを腰まで下ろしただけで 入ってきた。
 分け入るように めりめりとした感覚。 奥まで到達すると わたしの髪をかきあげ 深くキスをした。
 「なんか あゆちゃんを犯しているみたい」

 ・・・ いつもは もっと紳士よね。

 樹さんの手が 首の後ろに差し込まれる。 大きな手を広げ 頭とうなじを力強く掴み そのまま抱え上げた。 ぐぅっと強く捉えられる・・・ それは不思議な感覚だった。 すべてを委ねて 所有物になったような。

 「ああ・・・ たつきさん・・・」
 見おろす樹さんの頭を両手で掴み 言わずにはいられなかった。
 「すき・・・ キスして・・・」

 容赦なく 強く腰が打ちつけられた。 唇が塞がれ うまく呼吸ができない。
 まだ不安が残っているのに 荒々しく扱われ 大きなうねりが訪れた。 うねりが 身体の隅々まで届く。 「あ、あ、あ・・・ いやぁ・・・」
 抱きしめている樹さんの荒く熱い息が 首筋にかかる。

 「その いやがすき・・・」

 
 息を整えながら 樹さんがティッシュできれいにしてくれるのに身をまかせていると 突然 いわれのない悲しみに襲われた。

 「安全日」だから 逢ってくれたの?
 そんなはずはないのだとわかっていたけれど 泣く理由には 丁度よかった。 わけのわからない悲しみに揺さぶられて 泣きたかった。
 突然 泣きはじめたわたしに 樹さんは驚き
 「あゆちゃん? どうしたの? そんなにいやだった?」

 わからない・・・ただ・・・とても不安で 悲しい・・・

 「あゆちゃん・・・ごめんね・・・ごめんね・・・」

 違う。 あなたが悪いわけじゃあない。 ただ 悲しい。


 「なかないで・・・」
 樹さんは 両手で顔を隠し泣き続けるわたしを 抱きしめ なだめるように背中をさすり 揺らしながら 謝り続ける。

 こんな風に 繋がり 身体はあなたをわかっているのに・・・
 せっかく 樹さんという人が 透明ではなくなったのに・・・
 あなたが好きなのに 心が繋がらない。


 あなたが 扉を閉めようとしているのではないかと 不安で 悲しい・・・

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