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第18章 再　会

　真紅のドレスと一緒にプレゼントされた赤い上下の下着に合わせて　ガーターベルトとストッキングを探した。
　あのとき　樹さんは　「あゆちゃんは着てくれないかと思って」と言った。
　きっと　お揃いで着ているのを見たら　喜んでもらえる。　あなたのために着てきたのだと言おう。　そして　あの大きな手で脱がせてもらおう。

　ネットでも探し　職場の同僚にも　下着の専門店について聞き　お店を覗いてみた。　女の園のようなところで　あの人は　どんな風にあの下着を買ったのかしら。

　「こんな顔」と言って　笑った。　大好きな笑顔。　もう一度　笑顔にさせたい。　「僕のゴールデンセパレート」と言ってもらいたい。


　下着の専門店なんて　初めて行った。　試着できるなんて知らなかった。　サイズが難しくて　ネットで買わなくて良かったと思った。
　ガーターベルトより　ストッキングの方が　思っていたものを見つけるのは大変だった。　そしてそのお値段にびっくりした。　
　下着のおしゃれというのが　お金がかかることなのを初めて知った。


　下着の専門店のことを聞いたとき　莉央ちゃんは　「何か　いいことがあるの？」と聞いた。

　「そう。　結婚式なの」