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Kiss Again and Again
第18章 再 会

 宴が閉じ 出口で両家のご家族に見送られ 廊下に出た。

 「あゆ 二次会は出るんでしょう?」
 「うん。 二次会は出るよね」

 新婦側の友人は 大学時代はわたし達だけ。 高校時代の友人がふたり、 会社の人が5人来ていただけだ。 純子ちゃんらしい。
 新郎側も 友人は多くなかった。
 ほとんどが両家の親御さんの関係者だった。 わたし達が参加しなければ 寂しい二次会だろう。 そんなことを 純子ちゃんが気にするとは思わないけど。

 「ちょっとお手洗い」
 お酒にはほとんど手をつけなかったわたしに較べて しっかり飲んでいたほのかちゃんがいなくなると

 「あゆ・・・」


 立花海。 
 黒いフォーマルウエアにシルバーのネクタイをして 嘘のように そこにいた。

 「あゆも 結婚式? 友達の?」

 驚きが大きすぎて 返事ができなかった。

 「久しぶりだね。 元気そうでよかった」

 「あ・・・ あのときは ありがとうございました」
 ポストに カーネーションが差し込んであったっけ。 何か 言った方がいい?

 「まさか こんなところで会うとは、ね。 ・・・じゃあ・・・」


 海が立ち去った後 息を止めていたのに気がついた。
 本当に こんなところで こんなときに・・・


 「今のは 立花先輩?」
 戻ってきたほのかちゃんが聞く。 クズ男じゃあなくなっている。

 「びっくり・・・しちゃって・・・」
 「相変わらずお美しいこと。 なんて?」
 「ううん。 別に・・・」


 今のわたしに 胡蝶蘭、カーネーション 双方とバトルするのは 難しい。 どちらのことも 頭から追い払おう。

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