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Kiss Again and Again
第18章 再 会

 二次会の会場は 結婚式場から近いレストランの半分を借り切っておこなわれた。
 新郎新婦は ヨーロッパへのハネムーンのために カジュアルな服装に着替えていた。
 お店の半分の席でさえ埋まることがないほど 少人数の参加者だった。

 「ブーケトスはなかったみたいだけど」
 わたしの前に座っている、多分高田さんの友人らしい人が 話しかけてくる。
 「今回のブーケは 予約制だったので」

 ぼんやり胡蝶蘭をいじっているわたしの替わりに ほのかちゃんが応えてくれる。

 「どうりで 今日のドレスにぴったりだと思いました」
 高田さんの友人に こんな社交的な人がいるとは思えない。 純子ちゃんの会社関係の人だろうか。


 二次会が始まって 一時間もしないころ 新郎新婦は 飛行機の時間があるから、と 中座を申し出た。 会計は 両家持ちだから ゆっくりしてほしい、とも言った。

 席をたつ純子ちゃんの視線をとらえて ほのかちゃんとわたしは レストランを出てゆくふたりを追いかけた。
 「お祝い ありがとう。 早速使わせていただいている」
 シーツは ド派手なものはほのかちゃんの趣味で シルバーのシルクのセットは わたしが選んだ。

 「どっちの時の方が燃えたか いつか教えてぇ」
 高田さんが 照れている。 こんな人だったんだ。

 「パリで たつにぃに会う予定なんだけど・・・」
 そのとき 呼んであったタクシーの運転手さんが 「お客さん ここ 停められないところなんで 早く乗ってくださいよ」
 「あ・・・」
 高田さんは もう乗り込んでしまった。

 「帰ってきたら 連絡して。 新居に遊びにいくから」
 「うん。 じゃあ 行く」

 純子ちゃんが乗り込むや否や タクシーは出発した。
 多分 あの続きは 「何か伝えることがある?」 だったのだと思う。

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