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Kiss Again and Again
第18章 再 会

 ドアが開く音がした。
 「あゆ?」

 ・・・海だ・・・

 バスルームにうずくまっているわたしを見つけると
 「シャワーを浴びたの? 無茶するなぁ・・・」

 無造作に抱き上げ 荷物を運ぶような気軽さで ラブチェアまで連れて行ってくれた。

 「何をしに来たのですか?」
 「さぁ・・・ねぇ・・・」
 海は スーツではなく普段着を着ている。

 「さっき 解熱剤を飲んだから そろそろ効いてくると思います。 もう大丈夫です。 色々とありがとうございます」
 その言葉が聞こえなかったように ドライヤーを取ってきて わたしの髪を乾かし始めた。

 「海・・・ 本当に もう大丈夫。 だから もうかまわないで」
 「車を取りに戻っただけだよ。 ちゃんと あゆを病院に連れて行く」
 「ひとりで 行けるから・・・」
 「どうしても ひとりで行くって言うのだったら 救急車をよぶ」
 「本当に 大丈夫だから。 会社は?」

 「あゆ・・・ 僕はひどい男かもしれないけど 人間としては 結構いい人なんだよ。 こんな状態の一人暮らしの女の子を 放っておくことはできないから」

 言い争うほどの気力はなかった。
 髪を乾かしてもらう心地よさに また とろとろと眠り始めた。

 車を取りに行った海を マンションの前で待っている間も 身体がガタガタ震え 立っているのがやっとだった。
 本当は 海がいてくれて 助かっているのはわかっていた。 こんな状態で タクシーで病院に行ったとしても ちゃんと受付さえできないかもしれない。 でも 海に色々してもらうのは 嫌だった。 借りをつくりたくない、そんな気分だった。

 受付も 海がしてくれ 結構早くに診察してもらえた。
 内科でレントゲンを撮り ついでに、と 足のレントゲンも撮ってもらった。

 血液検査の結果を診てみないとはっきりしないが 肺炎だろうと言われた。 息苦しさや胸の痛みは 肺の炎症のせいらしい。 一週間は入院するように、とも言われた。

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