この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Kiss Again and Again
第18章 再 会

 「お茶でもいかが?」
 「言われなくても あゆの部屋までいくつもりです」

 病院から 一週間休むと 会社には連絡しておいた。
 点滴をしてもらっている間も ずっと眠っていた。 30時間以上は眠っていることになる。 それなのに まだ眠い。 本当は このまま ひとりになって眠りたかった。 でも 海がしてくれたことには 何らかの形で感謝を伝えたかった。

 どんな告白を聞かされても 海が不実な男であることには変わりがなかったし 信頼できる人間でもなかった。 
 ただ 今 優しくされることは とても重要だった。 そのことへの感謝は きちんと伝えたかった。 そして どうして海が こんなに優しくしてくれるのかも 重要だったのだけど それについては 今は考えたくなかった。

 部屋にもどると 胡蝶蘭が 水をはったボゥルに差してあるのに 気がついた。 海がしてくれたのだ。
 いったい どこでこんな色の胡蝶蘭が 手に入るというのだろう・・・

 海が戻ってくる前に 少しでも部屋を片付けておきたかったけど 車から部屋までの距離を歩くのでさえ かなりの体力を消耗している。 のろのろと片付けていると 
 「そんなことしなくていいから。 もう横になった方がいいよ」
 何かしら買い物をしてきて 部屋にもどった海が言う。

 「点滴で 結構元気になったから」
 「そんなのは一時的なものだって。 本来は 入院していなくてはいけなかったのに」
 そう言われると 返す言葉がない。
 「飲み物も出さずに ごめんなさい・・・ わがままなのに 連れて帰ってくださって ありがとう」

 バスルームでパジャマに着替え ベッドに入ると すぐに眠りが訪れた。

 「あゆ・・・ グラタンだったら食べれそう?」
 返事もせず また眠った。

/464ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ