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Kiss Again and Again
第19章 恋愛事情

 海の顔に また 翳りがさした。 わたしが傷つけた?

 自分が信じたいものを信じようとする心を 正気のわたしが諫める。 言い聞かせる言葉の真実性を 疑う心がある。 その堂々巡りに疲れ果てる。


 「ファミレスがあったら とめるから」

 ・・・眠ってしまった。

 「着いたよ」
 「・・・あっ・・・ ごめんなさい・・・ねちゃった・・・」
 「あゆは 本当に子供みたい。 車に乗ると すぐに寝る」
 まだ醒めない目で海をみると 柔らかく笑っている。
 「ここ・・・ 前に来たことがある・・・」
 「憶えてる?」

 雨の日に 海が連れて来てくれた古民家カフェだ。 あの日も 行きは眠ってしまった。 あのときのわたしは この人のことが大好きで・・・ 車の中で 何度もキスをして・・・ 窓ガラスが曇っていた。

 「雨の日に 連れてきてもらった」
 「まだ健在でよかった。 何か食べよう」

 あのときは貸切状態だったけど さすがに日曜日は 駐車場がほとんどいっぱいだ。 わたしの技量では とても駐車できなかっただろう。

 お店の中もお客さんがいっぱいで 以前の席には座れない。 日曜日は 前に頼んだランチプレートはないらしい。


 「ここは よく来るのですか?」
 「ううん。 あのとき以来」

 どうして?

 ススキ御膳と欅御膳というのをたのんでみた。 出てきたのは 天婦羅がメインのものとお刺身がメインの御膳だった。
 「おいしそう」
 食事を前にすると ぎすぎすした感じがなくなり 普通に振舞えた。


 「高梨とは 今も連絡を取り合っているの?」
 「はい。 ラインで 近況報告しあうくらいですが」

 また 高梨さん?

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