この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Kiss Again and Again
第20章 初 冬

 ホテルのバスローブをまとい 濡れた髪をバスタオルで擦りながら
 「お待たせ。 あゆも入ってくるといいよ」

 昔 海が お風呂上りに髪の毛をごしごし擦るのを見るのが 好きだった。 無防備に寛いでいる感じが 色っぽくて 好きだった。

 「湯船に浸からなかったの?」
 「うん。 あゆが早く入りたいかと思って」
 「気を遣っていただいて ありがとうございます。 でも 見ないでね。 やっぱりシルエット以上のものが見えるから」
 「あゆは ずぅっと見てたくせに。 僕はだめなの?」
 「はい。 だめです」
 「正直に言います。 約束できません」

 だから この人に近づいてはいけなかったのだ。

 でも 初めての人に対してとは違う。 間単に諦めることができる。 以前 身体が繋がっていたことがあるせいかもしれない。

 ガラス越しの海は ベッドに腰かけ ビールを飲みながら こっちを見ている。 わたしのご要望など 気にも留めていないらしい。 観念した。

 できるだけ背中を向けてシャワーを済ませ 身体と髪を洗って 湯船に浸かった。 首を捻ると まだ同じ姿勢でこちらを見ている。 紳士ぶるつもりはないらしい。

 迷ったけど 洗面台で下着を手洗いした。 しっかり絞り タオルに包んで できるだけ水分を吸わせた。 願わくば 明日までに乾いていますように。

/464ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ