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Kiss Again and Again
第20章 初 冬

 「海は・・・?」
 「ん? 飲みすぎて これ以上はなさそう・・・」

 久しぶりのオーガズムの余韻にぼんやりしていると
 「ちゃんとするから・・・」

 しばらく その言葉の意味を 考えた。 ぼんやりしていた頭が 次第にはっきりしてくる。 「ちゃんと?」 海の胸を両手で押して 突き放した。 

 ・・・ この人には やっぱり 胸毛がない。

 口にする言葉を探して 開けた口から吐き出される息が だんだん大きくなってゆく。


 「あゆ・・・ 違うんだ・・・」

 吐き出す言葉は見つからず 息だけが大きくなってゆく。

 「あゆ・・・ もう少しだから・・・」

 あああああああああ・・・
 この人は この人は この人は・・・

 また 他の人を抱きながら わたしとセックスした。
 そんなことはわかっていたのに。 わかっていたのに わたしは 抱かれた。

 「違う・・・ そうじゃあない」

 あまりの失望感に 細やかな震えがおこる。
 愛されている、なんて ありえないのに。

 急いでベッドを降りると そのままバスルームに逃げ込んだ。 中から鍵をかける。
 一人暮らし用の部屋のバスルームに 内側から鍵をかける必要性が ずっとわからなかった。 今 それがわかった。

 蛇口をマックスにして 勢いよくシャワーを浴びた。
 全部 流して。 なかったことにして。


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