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Kiss Again and Again
第20章 初 冬

「あゆ あゆ きいて」

 海が ドアを叩いている。 頭からシャワーを浴びて 聞こえないフリをした。

 海は 嘘をついたわけではない。 「すべての女と別れた」なんて ひとことも言っていない。 わたしが 都合のいいように解釈しただけだ。
 そして 海という男は 一度に 何人もの女と 付き合える男なのだ。
 こんなことで傷つくなんて バカバカしい・・・

 単なる勘違い野朗だ、 わたし。

 この勘違いから引き返す決心をして バスルームを出ると 下着一枚の姿で 海がうずくまっていた。

 「こんなところで寝ないで」
 海の肩に触れると びっくりするほど冷たい。
 「海・・・ 本当に病気になっちゃう」
 「あゆ きいて」
 「今は 無理。 お布団にもどりましょう・・・ こんな格好で こんなに冷たくなって」

 あ・・・
 ---そんなことをしちゃあいけないんだ。

 そうだった。 こんなことしてはだめ。

 熱いシャワーを浴びたわたしでさえ フローリングの冷たさはこたえるのに。 どれだけの時間 こうしていたの?
 あなたは 馬鹿なの?

 「もう酔いは醒めたでしょう? お布団で寝ましょう。 風邪をひいちゃう」
 「あゆ・・・ きいて」
 「明日 反省文で教えて。 今日は もう寝るから」

 海は 大人しく従った。 さっきの熱情は なんだったのだろう・・・

 今は 何も考えずに眠ろう。 明日 考えよう。 明日・・・


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