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Kiss Again and Again
第5章 はじまりのはじまり
 
 動揺しているせいか 身体の芯から 小さな震えが始まった。 手を握り締めて こらえようとする。 焦れば焦るほど 震えがひどくなる。 胸がどっくん どっくん 大きく打ち始めて 苦しい。 わたしの様子に
 「大丈夫?」
 伸びた手に 思わず身体が退ろうとする。 それに気がついた先輩の顔が 哀しげに歪む。 傷つけた?

 「あの・・・ ちがうんです・・・」
 声が震えている。 落ち着かなくては。
 「そうではなくて・・・ ちがうんです・・・」
 「ごめんなさい・・・ 説明できません・・・」
 声が震えるのが情けなくて 両手で口を覆った。 その手を 先輩の手が ゆっくり引き剥がす。 どんどん 震えがひどくなり 歯が カチカチと音をたてる。

 「ゆっくりでいい。 待つから。 説明してみて」
 強い目。 一生懸命の目。 でも こわい。

 「男の ひとが こわい です」
 激しい震えのために うまく話せない。
 先輩の強い目が 先を促す。
 「ら・・・ら・・・らんぼう・・・を されかけ・・・て・・・」
 手首を掴んでいた先輩の手が 肘に移動した。 あまりの緊張に 気を失ってしまうのではないかと思う。

 「さ・・・さわ・・・さわら・・・れ・・・」
 肘を掴んでいた手が 二の腕まで移動する。
 振り切ってしまいたい。 でも 身体が動かない。

 二の腕を捉えていた先輩の手が 一本づつ 背中にまわされた。 そのまま 抱きしめられた。

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