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女優
第13章 その後
ベッドに横たわり近藤に腕枕をされて
愛子は夢心地だった。
近藤もまた余韻を楽しむかのように
愛子のおっぱいを弄っていた。
「一つ聞いてもいいかい?」
近藤が唐突に話しかけた。
ええ、いいわよと答えると
「君の借金はいくらなんだい?」と近藤は訊ねた。
答えるのに抵抗があったが、
体を重ね、すべてを委ねる決心をした愛子は
「1200万よ」と素直に話した。
「よしっ!」
意を決したかのようにそう呟くと
近藤は「ついておいで」と身支度を整え始めた。
どこに連れて行かれるのかと思いきや、
近藤が訪れた場所は
愛子が所属するAV事務所だった。
近藤はズカズカと社長室を目がけて脚を運んだ。
「アポなしの訪問は困ります」と言う受付嬢を振り切り、
近藤と愛子は社長室に討ち入った。
「何だね君は?」
予期せぬ訪問者に警察を呼ぼうと
社長は受話器に手をかけた。
「彼女の借金を支払いに来た」
近藤がそう言うと、
社長もそうだが愛子もまた驚いた。
「こ、近藤さん、何を…」
「いいんだよ。君をもらい受けるつもりなんだ」
近藤は愛子に微笑みを送り、
社長に向き合うと「1200万だよな?」と
ドスの利いた声で問いかけた。
「1500万だ」
えっ?そんなはずはないと愛子は詰め寄った。
「利子と手数料だよ。
それが払えなきゃ
彼女にはもう少しここで働いてもらう」
どうだ?払えるのかい?というふうに
社長はフッと笑った。